TAIGATARI

大好きな大河ドラマの感想や考察を綴るブログ。2018年は西郷どん。同時進行で2017年のおんな城主直虎も振り返ります。

西郷どん第8話「不吉な嫁」感想

今までで一番刺さりました。

第8話です。  

 

まだ観てないよって方はこちら↓

www.nhk-ondemand.jp

忙しいよって方はこちら(NHK公式)↓

youtu.be

 


※ここからネタバレします↓

 

キャスト

伊集院須賀(いじゅういんすが)

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 前回の第7話で登場し

今回強烈なインパクトを残して退場となった須賀どの。

これまでで一番感情移入をして観る事ができた人物です。

もう出てこないのかな〜…うう残念。 

 

ストーリー

江戸行きが決まる

斉彬公直々のご指名で江戸行きのお供をすることが決まった吉之助。

小さい頃から憧れていた殿のもとで

夢にまでみた江戸に行ける!…はずが

父母を立て続けに亡くした西郷家の

大黒柱、稼ぎ頭となり嫁までとった吉之助は

手放しでは喜べませんでした。

長男はつらい!どうしてもしがらみがあるものです。

 

殴りあう正助と吉之助

お金も工面できず

貧乏暮らしの家族と

家族に馴染めずにいる嫁を残して行くのもはばかられ、

江戸行きを諦めかけている吉之助に

もどかしさを感じる正助。

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正助に「こげな嫁の言いなりになって…」

と言われ「人の嫁を悪く言うな」と激怒する吉之助。

正助の「こげな嫁」の言い方には

そこまでの悪意がなかったように聞こえましたが

吉之助は須賀どのが周りから悪く言われたり

誤解されたりしていることに

傷ついていると知っていたから

過敏に反応してしまったのでしょう。

 

後日、お金を工面して再度説得された際の

「もう、正助どんと殴りあうのは二度とごめんじゃ」

というセリフは完全にフラグですね…歴史上。

国家レベルで殴り合っちゃいますもんね…

 

かっこよすぎる嫁・須賀どん

西郷家でもっとも冷静で現実的な須賀どの。

「ガッツがあれば、なんでもできる!」的な

熱血家族とは相容れないのも当然のこと。

そもそも、借金したとたんに

みんなに米を振る舞ってしまうのをよしとする

西郷家の見栄っ張りというか能天気というか

その気質のおかげでどんぶり勘定だったであろう家計を

急に任され、価値観の違いに須賀どのが悩まされたことは

容易に想像できます。

 

ネガティブな現実を

誰も言わぬから言っているのに

須賀どのは西郷家では浮いてしまいます。

吉之助の手前言いはしないが

文句ばかり言う嫁と

思われていたことは

みんなの視線からも明らかです。

須賀どのは吉之助だけは理解者でいてくれたから

なんとか持ちこたえていたのでしょう。

それなのに、吉之助に江戸に行かれては

どんどん孤立していくのは目に見えています。

 

みんなが何とか吉之助を江戸に行かせてやりたいと

奔走するのを横目に

自分ができる一番お金を工面できる方法を

精一杯を考えた。

自分が嫌われ者であることを最大限利用した。

その結果が離縁だったのです。

 

吉之助に惚れ込んでいた須賀の父上なら

離縁までせずともお金を貸してくれたのでは?とも

よぎりましたが

それでは吉之助が受け取らないだろうし

自分がどんどん吉之助に惹かれていき

自分を置いていって欲しくないと思い始めていることが

いずれ出世の妨げとなることを考えて

身を引いたのですね。

 

まさに昨年(おんな城主直虎)の

小野但馬守政次を彷彿とさせる愛。

直虎を熱心に観ていた人なら

須賀どののわかりづらい愛情表現も

吉之助だけは須賀の思いをわかっていたことも

説明なしでピンときたことでしょう。

放送後SNS上では

「みなまでいうな」というコメントが

目立ちました…^^;

 

まぁでも見返せば

餞別だろうと手切れ金だろうと

大金を出してくれた父には

須賀どのがことの経緯を説明をする義務があるし

父がさせてくれた、吉之助との結婚は

間違っていたのではなくて

こういう形で終わってしまったけれども

自分は吉之助に惹かれていたと伝えられたのは

父上にとっても救いだったのではないでしょうか。

橋の上で泣く須賀どの、胸が痛むような思いが

伝わってきました。そして美しかった。

笑った顔が見たかったなぁ。

 

まとめ

心をもっていかれた良い回でした。

こんな回が続いていくといいなぁ。

 

吉之助のような下級武士が

斉彬から指名され、篤姫から指名されるというのも

歴史的にはちょっと考えにくい設定のような気もしますが

このドラマの中では

あの御前相撲と

斉彬を投げた一件が功を奏したということで

一応つじつまはあっていますから。

 

史実に忠実でなくとも

ドラマとして大きな感動があれば成功だと

私は思っています!

 

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byもっちー