TAIGATARI

大好きな大河ドラマの感想や考察を綴るブログ。2018年は西郷どん。同時進行で2017年のおんな城主直虎も振り返ります。

西郷どん第12話「運の強き姫君」感想

泣きました〜。

それくらいどっぷり浸かって観られるように

なってきた…よかった。

第12話です。  

 

まだ観てないよって方はこちら↓

www.nhk-ondemand.jp

忙しいよって方はこちら(NHK公式)↓

youtu.be

 

※ここからネタバレします↓

 

キャスト

本寿院

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ピン子さん…!

てなりましたよね、みなさん。

もう存在感と威圧感が只者ではありませんww

長年大奥のトップ張ってる方のオーラ全開ですよ。

さすがだ〜。

このキャスティングはひたすら褒め称えたいです。

篤姫をいびり倒すんだろうか…

こわい…でも観たい…笑

 

幾島

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第10話でも少し話しましたが

今回はがっつり。

第10話はこちら↓

西郷どん第10話「篤姫はどこへ」感想 - TAIGATARI

南野陽子さんイイですね!

今回も素敵な「ひか〜えよ」が聞けて嬉しい笑

具体的に何が良いかと言えば

やはり「目の演技」でしょうか。

特に篤姫を厳しく鍛え上げるシーンでの

この目にはやられました。

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厳しき中にも心配と愛情が見え隠れする目。

公方様に世継ぎができないと知ったあとの

難しいシーンだったと思うのですが

焦りや苛立ち、やりきれなさなど

色んな感情が入り混じった複雑な表情が

本当に素晴らしかったと思います。

 

それから、言葉も自然ですよね。

京都のはんなり言葉ですが

私は違和感全くありません。

(地元の方はどうなんだろう…)

調べたら、ご自身は兵庫のご出身なんですね。

京都の方の独特の裏表感といいますか

(偏見かも知れませんが)

本心が隠れている感じと雅な雰囲気がすごい。

出身は薩摩の幾島ですが

そこから京都、さらに江戸へと

登ってきた道のりには

威厳とたくましさを培うには充分な

苦悩と挫折と屈辱があったことは

容易に想像できます。

しかし本寿院さまを前にしても

堂々とした話しぶり。

味方であれば頼もしい存在です。

 

 ストーリー

ブルゾン幾島

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篤姫の輿入れの件が

2年も進まないでいたことに

しびれを切らした幾島が

ついに動き始めます。

 

将軍がダメなら大奥から攻めては、と

斉彬に進言します。

さすができる女・幾島。

スーパーキャリアウーマンです。

BGMにオースチン・マホーンを流したい。

 

幾島のプレゼント大作戦が功を奏し

ついに本寿院さまにお目通りがかなうことに。

贈り物は気に入ってもらえても、

外様の姫という完全に不利な条件での

御台所推挙のお願いは変わりません。

御台所を立て続けに2人亡くした息子・家定に

心を痛める本寿院のニーズを的確にキャッチし

篤姫の”丈夫さ”を推し、”運の強さ”でたたみかけます。

もう幾島が敏腕営業マンに見えてきました。

現代に生きていたら、間違いなく売り上げNo1営業マンとして

出世街道をひた走っていたに違いありません。

 

おそらくこの手の

「我が家の姫様いかがですか」営業は

他家からもあったことでしょう。

本寿院さまは御台候補の中から

家定に好きに選ばせることにしました。

「死なない御台所がほしい」と求める息子に

「死なない命はありませぬ」と優しく諭しながらも

幾島の、心に残る営業トークによって

本寿院さまは篤姫を推しました。

 

篤姫の決意

こうして篤姫の輿入れが決まりましたが

全てを知っている吉之助は

手放しでは喜べませんでした。 

 

家定に世継ぎはできないこと

身体が弱いことなど

伝えなくて良いのかと

斉彬に訴えます。

 

それを立ち聞きした、幾島は

動揺する気持ちを必死に隠し、一層篤姫を厳しく指導します。

見かねて止めに入った吉之助に

幾島が放った一言が強烈でした。

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「何もできひんくせに、おいたわしいなどと口にするのはやめなはれ」

よくぞ言ってくれました!!(拍手)

これです。ずっとこれを思っていたんだ私は!

吉之助は優しい。

気持ちに共感してくれる。

だけど何も解決してくれない。できない。

できないとわかったあとも何もしない←ここです。

多分幾島と私がイラっとしてるポイントここです。

 

世継ぎができないことはもはや嘆いてもしょうがない。

自分の問題解決能力の範疇を超えている。

それは幾島も思っている。

だけど

自分のできる範囲で

姫のためにできることを精一杯考えた結果の

愛のムチなのですよ。これが究極の優しさだと思う。

何があっても強く生きていくことができたら

世継ぎができなくとも薩摩や日本のために

役に立つことができるかもしれないと

そこに希望を見出したのです。

 

前回は冷静さを欠くな思慮深くあれ

お由羅さまに教わり

今回は

かわいそうと言うだけじゃ何も変えられない

幾島に教わり

吉之助は着々と、荒削りな若者から

洗練された青年へと成長していっていますね。

そんなんで大丈夫か〜?とハラハラしながら観ていた部分が

強きおなご達によって修正されていく。

ぶつかって、怒られて、形作られていく

その様が、観ていてスカッとします。

 

…あぁ

篤姫のこと書こうと思っていたのに。

 

家定の輿入れの本当の理由を聞いてもなお

篤姫はブレませんでした。

これもひとえに幾島の鍛錬のおかげでしょう。

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薩摩の姫となったときから覚悟はできておりましたと

力強く返します。

 

しかし、安政の大地震のさなか

助けに来た吉之助に

「私と遠くへ逃げておくれ」と

本音を漏らします。

「どこまでも、お供つかまつりまする」と

真剣に応える吉之助に

篤姫の気持ちが固まります。

 

理屈ではどうにもならない気持ちを

誰かがそのまま受け止めてくれたら

前を向けるときがありますが

吉之助はそれを素でやってしまう人。

本気で一緒に逃げようとしてましたもんね。

篤姫の、たったひとつのオアシスが吉之助なんだなぁと

ほっこりしながら観ていました。

 

まとめ

どうやら来週は本編を離れた

ドキュメンタリー調の番外編ということで

そんなん日曜8時にやることかという気持ちも

なきにしもあらずですが

めずらしい試みなので

楽しみに観たいと思います。

 

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byもっちー