TAIGATARI

大好きな大河ドラマの感想や考察を綴るブログ。2018年は西郷どん。同時進行で2017年のおんな城主直虎も振り返ります。

西郷どん第11話「斉彬暗殺」感想

ネタバレが過ぎる直球タイトルですね。

第11話です。  

 

まだ観てないよって方はこちら↓

www.nhk-ondemand.jp

忙しいよって方はこちら(NHK公式)↓

youtu.be


※ここからネタバレします↓

 

キャスト

謎の男

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吉之助や斉彬の近くに潜み、

情報を集めたり毒を盛ったりしていた井伊の密偵

初め、吉之助はこの男が薩摩弁を話すので

薩摩の人間、すなわち先代の薩摩藩主・斉興の手先と

早合点してしまいます。

 

お由羅の方

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第4話でもちょこっと触れましたが

再びお由羅さま。

第4話はこちら↓

西郷どん第4話「新しき藩主」感想 - TAIGATARI

今回また斉彬の子・虎寿丸が死んでしまいましたが

前年のお由羅騒動のことがあるので当然ながら

疑われてしまいます。

しかし、今回は全くの無関係。

にも関わらずお由羅の仕業と信じて疑わない

猪突猛進な吉之助に

強烈なカウンターをかまします。

斉興とともに完全なヒール(悪役)なのですが

私はこのお由羅さまの返り討ち作戦は

見事で大変スカッといたしました笑

素直で愚直で忠義には熱いけれど

手先と対面しながらも取り逃し

挙句、誰が毒を盛ったかという確固たる証拠もなく

思い込みだけで敵陣に乗り込む吉之助を

一度やっちまってください!

 という欲があったからです。

浅はかにもほどがある!

これまでは正助どんがストッパーになってくれていたんです。

何の策も証拠もなく突進するのは

己の身を危険に晒すのみならず

仲間や、殿にまで影響が及ぶこと。

それを今回、背筋が凍るような高笑いで

教えてくれたのがお由羅さまでした。

 

吉之助にとっては屈辱の体験。

だけれども、今後のお役目には必要不可欠な

思慮深さと冷静さを教わったのです。

「誰でも正面きって真心を込めて話せばわかる!」

「一生懸命頑張れば何だってできる!」的な

甘い考えではこの先に行けないと

(割と今まではそれで済んじゃってたけど)

思い知らされる出来事でした。

 

ストーリー

虎寿丸死す。そして斉彬も…

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吉之助と相撲をとった直後

突然亡くなった、斉彬の息子・虎寿丸。

それでも、改革の動きを止めずに

働き続ける斉彬に

篤姫は「悲しくないのだろうか」と漏らします。

それを聞いて幾島は

「姫様が今何をおいても考えるべき事は

恥じる事のない御台所となり、お世継ぎさんを産むこと」と

諭します。

 

幾島は半分正しい。

何があってもブレずに目標を見失わない事

それこそが何かを成し遂げるためには

大切なこと。

斉彬の姿勢がまさにそうですね。

辛い事があっても成し遂げることができれば

死んでいった者への供養にもなると。

上に立つ者の振る舞い方を

幾島は教えているのだと思います。

 

半分正しいと言ったのは

成し遂げるためにはそれだけではいけないということです。

どの為政者を観ていても共通する事ですが

人の心を失っては

孤立していきます。

反発を招き、最後は潰されてしまいます。

 

だんだんと人らしさを失ってしまっている斉彬は

諸藩との密会で慶喜公にそっぽを向かれてしまいます。

「ここにはどうやらまともな父親は誰一人おらぬようじゃな」と。

 

さらにその後間も無く

斉彬も毒に倒れてしまいます。

 

 

斉彬さま、ぶちギレる

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吉之助の必死の祈祷のおかげか

なんとか一命をとりとめた斉彬。

 

吉之助は斉彬の身を守るため駆け回り、

毒の混入と暗殺の動きがあることを突き止めますが

暗殺を企てる者を特定する事はできず

無断で持ち場を離れ、調査をしていたことについても

「今はそんなことをしている場合ではない」と

斉彬から激しく叱責されてしまいます。

 

私はね、毒を盛った人を突き止めることは

大事なことだと思うけどな(・3・)

 

斉彬は「この命など惜しくない」と言うけれども

命を狙われているのは斉彬だけではなく

虎寿丸もであったわけで、

それはもしかしたら篤姫にも及んでいたかも

知れないということ。

篤姫は斉彬の計画にとっては大切な駒。

絶対に毒殺などあってはならないことなはずです。

吉之助は篤姫の用心棒。

その役目を全うしているとも言えます。

 

ただまぁ、斉彬にとっては吉之助は

お庭方以上の人物であったようでした。

斉彬がなぜ吉之助を側に置くのか。

「わしもお前と同じ、大バカ者だからだ」と

斉彬は言いますが、つまるところ

吉之助が自分と同じ志を持っているから

といったところでしょうか。

民のための国を作る。

最も人らしい初心を忘れてしまわないために

熱い心を持つまっすぐな吉之助が必要なのでしょうね。

 

温かい心で誓った目標のために

人の心を捨てて非情になること。

その矛盾とバランスの難しさを

考えさせられた回でした。

 

まとめ

最初の方に感じた色んな違和感が

江戸編を境に徐々に薄れてきています。

計算の上での違和感だったのなら

この先とても期待できそうです!

 

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byもっちー