TAIGATARI

大好きな大河ドラマの感想や考察を綴るブログ。2018年は西郷どん。同時進行で2017年のおんな城主直虎も振り返ります。

西郷どんオープニング感想1〜曲編〜

今回は西郷どんオープニング曲について

あれこれ書いていきますよ〜

 

まだ観てないよって方は

まずはこちらの動画をどうぞ!(NHK公式より)

 

hyoutu.be

 

第一印象

第一印象は、ほぅ…?って感じでしたね。

ザ・大河ドラマ!なキャッチーなテーマの

繰り返しという感じではなく

一言で言ったら大河っぽくない。

(この大河っぽくないというところを解説したい!)

 

一瞬で頭に残り、

思わず口ずさみたくなるというタイプの曲ではなく

おんな城主直虎のオープニングを

初めて聴いたときの印象にやや似ていました。

 

曲について

まずは曲についてですが

鹿児島という土地柄を意識してか

全体的に民族色が強い印象を受けますね。

 

序盤

まず、びっくりしたのは

明るい!

ということ。

 

近年のオープニングの中では

ずば抜けた明るさをもっていると言っても

過言ではないでしょう。

この明るさこそが大河ドラマっぽくない感じ

根底にあると思われます。

 

戦国時代物には勇ましさ

明治維新物には哀愁

といったような大まかな図式に一石を投じ

新しいジャンルを切り開いてくれたように思います。

 

序盤はお祭りのような雰囲気で

平和で明るい、ひょうきんな曲調のまま

タイトルまで軽快に流れ込みます。

 

あぁこれが今年表現したい”西郷さん像”なのかなと思わせる

これまでの無骨な大男というようなイメージを

覆してくれるんじゃないかという期待すら持てますね。

 

やがて、一筋の勢いある小川が大河に合流するがごとく

テーマとテンポはそのままにゆったりとした曲調に変わっていきます。

この薩摩から日本全体、そして広い世界を捉える視野を得たような

壮大さが印象付けられているように思います。

(考えすぎかな?笑)

中盤

中盤にはいつの間にか

勇ましくも不穏な緊張感をもったパートに突入していきます。

映像とも相まって祭りのクライマックスのような

迫力ある打楽器の奏でるリズムがカッコイイですね。

個人的にはとても好きなパートです。

いいなと思ったのは

いつからこのパートに入ったのかわからないくらい

さりげなく流れるように変化していくところ。

気づいたらもうこの雰囲気一色になっている。

いいですか皆さん、

これが戦争です。

江戸時代の終焉、新しい価値観の到来

古いものの継承、将来への不安と期待…

その動乱の中で気づいたときには戦争に巻き込まれている。

管楽器・打楽器共に同じ旋律同じリズムを繰り返す

誰もこの大きな流れに逆らうことはできない。

祭りの騒がしさの中に

近代の軍隊のような画一的な不気味さが垣間見えます。

そこから希望の光のように

新しいメロディーが差し込まれ

終盤パートへと流れていきます。

終盤

 歌パートキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!‼︎

ってなりませんでした?笑

龍馬伝以降、明治維新物のオープニングには

頻繁に取り入れられてきた歌。

 

曲を聴く前は

(花燃ゆから)2年空いたしそろそろあるかな?

と思っていましたけど

 

聴き始めると一向に出てこないので

もう今年はないんだろうなと思った矢先に

…不意打ちでした。

旋律はテーマを引き継いでいますが

琉球っぽい…これは奄美の民謡調なんでしょうか

グイン※を効かせ

テンポもゆったり変化してまるで違う曲のよう。

美しさの中に

切なさ・儚さが

表現されていると思います。

沖縄、奄美大島特有のこぶしを効かせた歌い方。

元ちとせさんのような…と言えばわかりやすいでしょうか

 

西郷さんが地元に戻ってきたときの

それからまた戦へ出て行く前の

ひとときの心の安らぎのような

そんな解釈もできるかと思います。

 

そしてその歌はバックにオーケストラを伴って

フィナーレへ向かっていきます。

一人の声(島唄)に大勢が共鳴していくような

勢いと明るさと一体感を取り戻して

最後は潔く終わります。

 

まとめ

全体を通して目まぐるしく曲調が変化するのは

江戸時代〜開国〜明治の動乱を表現しているのではと

思っています。

この記事を書くに当たって

繰り返しこの曲を聴いた私は

声を大にして言いたい。

この曲はスルメです。

第一印象よりも

聴けば聴くほどこの曲に

魅かれています。

噛めば噛むほど味が出る、

まさにスルメな一曲です。

 

1年後、この曲をどんな思いで聴くのかが

今から楽しみです!

 

西郷どんオープニング感想2〜映像編〜

(http://taigatari.hatenablog.com/entry/2018/01/22/215832)

に続きます。

お楽しみに!